Cyber Shipping Guide

日本荷主協会のホームページが11月末で閉鎖になるのを機に、木材梱包材の最新情報を貿易・物流業界に提供してきましたISPM ReportをCyber Shipping Guideに移管しました。今後も元荷協常務理事の河村輝夫氏(東京海洋大非常勤講師)から最新情報の提供いただき、更新していきますので、引き続きご愛読ください。

カンボジアから輸出された木材こん包材に関する情報(2010年9月29日)

食物防疫所ホームページ

 

International Standards for Phytosanitary Measures
木製梱包などに関する情報

ジャマイカが木製梱包材の輸入規制を始める

中米カリブ海の島国、ジャマイカが2011年1月1日 から木製梱包材輸入規制を導入する旨WTOに通報しました。(2010年8月10日付G/SPS/N/JAM/13 ) ほかの国と変わることは一切ないようです。 

最近では、主要貿易国での木製梱包材規制はすべて完了し、ケニヤとかジャマイカとかの発展途上国が規制を法制化してきています。もはや、各国の規制状況を調べた上で梱包材の対応をする段階から、全世界向けに熱処理消毒済み梱包材ないし、集成材や非木材系の適用除外梱包材を使う時代に変わってきています。

 

イラン Bandar Abbas港向け貨物にご注意

原子力開発を巡って制裁が取りざたされているイランですが、その主要貿易港 Bandar Abbas 向けの木製梱包材に関し、今年初めごろから中国・シンガポール・欧州などのイラン船社代理店や通関業者のサイトに注意が載りだしました。そのいくつかを下に転載しておきます。中国では、最近もサイト上の問い合わせが頻発しています。

要は、2010年1月1日付の新規則により、イラン向けの木製梱包材にはISPM No.15基準の熱処理消毒を施し、マークをちゃんと付けるようにとのことで、罰金の可能性もあるようです。消毒証明書も付けるようにとも言っています。(妙な規則ですが、発行元が示されていませんので、輸出者ないし梱包会社の証明でも良いかも知れません。)

リスクを防ぐためには、バイヤー側との連絡を密にする必要があるでしょう。

イランでは湾岸諸国からの小船による密輸入が激増しているようで、取り締まりにも乗り出しています。

注:イランはWTO(世界貿易機関)加盟国ではありませんので、いわゆるSPS通報はありません。しかし同国はISPM No.15を採択したIPPC(国際植物防疫条約)の加盟国です。ちなみにWTO加盟国は153カ国 IPPC加盟国は166カ国。

ispmreport

文責:日本荷主協会
河村輝夫



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